
INTERVIEW「わがままカレッジ(後編)」
メンバーの出会いからあの名曲の誕生秘話、ボーカル山下のアンビバレントな性格と性癖など、赤裸々に語ってもらった前編。続く後編では、彼らの音楽性により深く迫った内容でお送りする。「俺はずっと歌い続けようって思った」。そう口にする山下を中心に、メンバーが語る“音楽をやること”への思いとは?
取材・文/ 山田百合子 撮影/ 長塩禮子 撮影協力/フローチャート
「俺はずっと歌い続けよう」と思った。自分にとっては決意の曲(山下)
―では、「わがままカレッジのテーマ」は?
モリヒロ:これはリフとか展開は自分の案なんですよ。笛の音とか、曲のアレンジはみんなでやったんですけど、イントロ含め「こういうのがやりたい」っていう原案が俺で。
山下:構成とかは変えていったよね。どんどんシュッとしていった。
―バンドのテーマ曲にするってある意味勇気がいるっていうか、意外と多そうで少ないパターンな気がするんですが。これはどうやって曲名を決めたんですか?
タケイ:もともとライブで結構やってたんですけど、タイトル決まるのが遅くて。2013年の10月に初めてライブでやって、12月に音源にして…。何ヶ月か正式なタイトルがついてなかったんです。
山下:もともと「JIDAI」っていう仮タイトルだったんですよ。
―へぇ!
タケイ:で、音源にするときにみんなで「これは自分たちの“テーマ”だな」ってとこで落ち着いて。
井上:今思うと、何であんなに決めあぐねてたのかなって思うけどね。
― “バンドのテーマ曲”にぴったりだと思います。
山下:そうですね、スケール感もありますし。
タケイ:ニューオーリンズのセカンドライン・ファンク的な。
“「わがままカレッジのテーマ」をみんなで歌ってる”ってところに集約されてると思う(井上)
井上:でもやっぱり“みんなで歌ってる”ってところに集約されてると思うんですよ。「これからもずっと歌を歌うよ」って。
山下:むかし並行してやってたバンドの解散が決まった後に、この曲を作ったんです。わがままカレッジ一本になって、俺は“ずっと歌い続けていこう”って思った。
―じゃあ本当に強い決意が込められてるんですね。
山下:そうですね。僕にとっては決意の歌というか。
―タケイさん、どうでしょう?
タケイ:これはエンディングと途中にパーカッションなんかがガチャガチャとたくさん入ってるので、そこのパーティー感も聴いてほしいですね。
山下:大太鼓も入ってるしね。鈴木さんに叩いてもらって…。もう爆発みたいだったもん(笑)。ブオォ~~ン!バイ~~ン!みたいな。
モリヒロ:あとは曲中で歌だけになるところで、ライブのときみんなで合唱してほしいですね。
山下:ほんと一緒に歌ってほしいです。
この曲を聴いたら僕ららしさが分かる。一番バンドの素が出てる曲かも(山下)
―その光景見たいです。ていうか参加します(笑)。じゃあ最後の曲、「ラッキーセブン」について聞かせてください。
山下:これは僕がすぐに作った曲です。
―早いとどれくらいで1曲できるんですか?
モリヒロ:1日スタジオ入って完成したりしますよ。
―え、それは本当に早い!
山下:もう構成も大体作ってて、曲の雰囲気とかも決めてたので早かったです。
―なんていうか、前向きな曲ですよね。
モリヒロ:あっけらかんとしててね。
山下:そうですね。決めてた部分としては「ラッキーセブン」だからセブンも7回言おう、とか。7曲目にしようとか。歌詞の「いい気分」も“セブン-イレブンいい気分♪”から取ったりとか。すごくわがままカレッジらしい曲だと思ってます。
―はい、とってもストレートだし、わがままカレッジさんならではの明るさに、思わず笑顔になっちゃう感じ。
山下:これはほんとにアイデアがポンポンと出て…、結構気に入ってます。やっぱり僕ら、ライブも含めて明るいんで。この曲聴いたら僕ららしさが分かるというか。「可愛い子~」より、こっちの方がバンドの素には近いかもしれないですね。
―なるほど。じゃあこの明るさ、元気さ、ノリみたいなのを打ち出したいっていう意識がバンドとしてあるんですね。
山下:“楽しいのがベスト”です、ほんとに。
もうこれはメディア!ずっと撮り続けていくのも面白いかな、と(山下)
―そういえば『可愛い子はだいたい彼氏がいるのか!?検証動画』ってみんなで撮ってるんですか?
井上:みんなで手分けして撮って編集して、アップしてます。
―ほぼ毎日だから、大変じゃないかと…。
井上:いや~、楽しいですねぇ(笑)。やっぱ口実があると声かけやすいです、やましい気持ちがないから!
―あれはいつまで続けてくれるんですか?
山下:最初はリリースまでのつもりだったんですけどね、どうしようと思って。レコ発まではやります。というかレコ発終わっても公開する分、全然あります。
タケイ:楽しくなって撮り過ぎちゃったんですよ。
井上:だって俺、まだ撮ってるもん。
山下:えっ、それ主旨変わってない(笑)?でもこのまましばらく続けてもいいかなぁって思ってるんですよ。もうこれはメディアです!…リリースの盛り上がりが終わって、あれも終わっちゃったら結構寂しいなって気持ちもあるし。
―じゃあもしかしたらかなり長く続くかも?
山下:メジャーになってもやってたりして(笑)。「可愛い子~」のMVも公開して、それは僕らの代表曲としてずっと残っていくものじゃないですか。それと一緒にずっとやっていくっていうのも面白いかなと。
井上:これはずっと4人で撮り続けようよ!
山下:逆にバンド辞めてもやってたりしてね。ライフワーク的に(笑)。
井上:「えっ“いる~”の人、昔バンドやってたんですか!?」みたいな。
「汚い部分をさらけ出していい」って価値観を持ったのは銀杏BOYZから(山下)
―(笑)。ではここで、影響を受けたアーティストさんについてお聞きしたいのですが。山下さんはまず、銀杏BOYZですか?
山下:はい。やっぱり高校生っていう一番多感な時期に聴いたので。高1の1月に出たアルバムを買って、衝撃を受けて。それこそ「下ネタも歌っていいんだ」「汚い部分をさらけ出していいんだ」みたいな価値観を持ったのは銀杏BOYZに出会ってからからですね。
―あとはINU?独特の世界観ですよね。
山下:はい。サウンドもそうですけど、歌詞の皮肉っぽいところというか…。僕が前ボーカルやってたバンドが、ざっくり言ってしまうとINUっぽかったんですよ。ポストパンク、パンク的で…。だから当時はそういう世界観に合わせて歌詞を書いてましたね。
―そうだったんですね。あとはLOSTAGEも?
山下:LOSTAGEも高校のときから好きで、彼らが所属してるレーベルからCD出したいと思ってたんです。で、前のバンド、ボナンザグラムのときなんですけど、レーベルの人にtwitterでリプライしたら、そこから話が進んで、同じレーベルからリリースできたという経緯があります。その繋がりで今回LOSTAGE のエンジニアをやっていたKJさんにも担当してもらえましたし…。
―すごいことですよね!
山下:嬉しかったですね、メチャメチャ好きだったんで。銀杏(BOYZ)やLOSTAGEがきっかけでいろんな音楽を聴き始めたんで。銀杏だとウィーザーとかじゃがたらとかジェリーフィッシュとか、いろいろ。峯田さんのブログでも、“今日のBGMはこの曲”っていうのが書いてあったのを調べて聴いたり。LOSTAGEの五味さんのブログとかもそうですし…。僕の軸になっている存在ですね。
パンイチになったのはブーツィー・コリンズの影響かな・笑(井上)
―ありがとうございます。では井上さん。P-ファンクが好きとのことですが…。
井上:そうですね、そのジャンルを総じて聴いている感じで。後はシンガーソングライターのダニー・ハサウェイ。ニューソウルですね。
―邦楽はあまり聴かないんですか?
井上:邦楽だとアイドルソング聴いてます。東京女子流とか。Tomato n’Pine(トマトゥンパイン)とかも聴くし…、女の子の速い動きが好きなんですよ。
(一同笑)
井上:一生懸命がんばってる感じがすごく好きで。Pファンクもそうなんですけど、“精密機械の上に苺のショートケーキが乗ってる”ってイメージなんですよね。彼らの曲って。トラックとかすごいしっかりしてるけど、そこに女の子の拙い歌とダンスが乗って…みたいな。だからもう音楽じゃないかもしれないですよね、捉え方が(笑)。でも東京女子流はほんと好きですよ。ライブ行くくらい。
―Pファンクって少し映像見て、渋めな印象を感じたのですが…。
井上:そんなことないですよ!Pファンクはむしろ派手で下品で、アメリカではひんしゅく買って放送禁止になったりとか。歌詞もそうですし、みんなでオムツはいてステージ出たり、浮浪者みたいな格好してる人がいたり…。大所帯で歌ってて、とにかくワチャワチャしてます。
―そうだったんだ…。
山下:僕はバンド組むまでソウルとかファンクとか聴いたことなくて。でも他の3人がすごく好きなんで聴いてみたらドロドロしててグチャッとしてて、すごくいいなって思いました。ロックでもあるしサイケだし…。
井上:みんなで歌って、でもファンクの中ではポップでもあって。今になって思うとパンイチになったのはブーツィー・コリンズ(Pファンク主要メンバーの1人)の影響かなと(笑)。
タケイ:学生の時に上半身裸体で始めた時点でそうだと思ってたよ。
井上:あ、ブーツィー・コリンズってすごい派手なベースヒーローなんです。レッチリのフリーなんかも絶対彼らの影響なんですよ。レッチリ自体もみんなでPファンクのカバーとかやってるし。
フリッパーズ・ギターを聴いて「ちゃんと音楽やらなきゃ」って思った(モリヒロ)
―なるほど、ありがとうございます。じゃあモリヒロさん!フリッパーズ・ギターにミスチル、ストーン・ローゼズを挙げていただきましたが…。
モリヒロ:僕はフリッパーズ・ギターを聴いて「ちゃんと音楽やらなきゃ」って思いました。18才くらいのときですかね。
井上:使命感に目覚めたのか(笑)!
モリヒロ:それまで自分もハイスタとか銀杏とか大好きでカバーしてて、“ギター弾いてバンドやってたら楽しい”みたいな感覚だったんだけど、フリッパーズ聴いて「あ、俺こういうことやりたい」って思ったんですよね。そこからいろんな音楽を聴き始めて。それこそストーン・ローゼズとかは彼らから入ったし。あとはネオアコ、UK、海外のインディーとか探って…。オザケンってまんまソウルじゃないですか、もとを辿れば。
井上:フリッパーズ・ギターってどの方向にも行けるよね。
モリヒロ:そうそう。彼らはすごいオタクなんですよ。だからそこからすごく広がっていきましたね。
―そうでしたか。ミスチルは?
モリヒロ:神です(即答)。
―それちょっと分かる(笑)。
山下:ミスチルだって人だよ。自分たちで言ってたし!
モリヒロ:ギターやりたいって思ったきっかけはミスチルですね。だからそこからずっとミスチルも好きで、こないだもライブ行きました。都内は無理だったから仙台行って。
山下:くるりと今度対バンやるよね。あの企画、ほんとプレミアムチケットだよなぁ。…くるりとかはみんな通ってるんじゃないかな?好きなアルバムとか、好みは分かれそうだけど。
(うんうん。と頷くメンバー)
タケイ:僕は『アンテナ』が好きです。
モリヒロ:みんな言ってないけど、その辺り含め、音楽は幅広くひと通り聴いてると思います。
タワー・オブ・パワーはドラムの神様。ドラマーとして影響は大きいです(タケイ)
―そっか。でも今回事前に挙げていただいたのが、一応音楽を始めたきっかけ的な存在ではあるんですよね?
タケイ:僕が伝えた山下達郎と岡村靖幸は、今のフェイバリットですね。きっかけで言うとブルーハーツとかになります。
井上:あ、僕はきっかけっていう点だとTHE BACK HORNです。
―タワー・オブ・パワーは?
タケイ:これはもうドラムの神様ですね。銀河系最強のリズム隊と呼ばれている存在です。
井上:ベースの神でもあります。ファンクバンドです。
タケイ:「ロックバンド」の2番でリズムで遊んでる部分があるんですけど、それは実は彼らを意識してて。ドラマーとして受けた影響は大きいですね。
―でも音楽聴き始めたきっかけはブルーハーツ?
タケイ:子供の頃、姉の部屋に忍び込んでMD漁って、ブルーハーツって名前聞いたことあるなって思って聴いたときの衝撃がすごくて、音楽始めたんです。
―いくつくらいのときですか?
タケイ:小6か中1くらいです。
―目覚めですね…。
山下:二次成長とも重なりますしね。俺そのときもう精通してた。
井上:(笑)それ前、何十人かの前で聞いたわ。
―(笑)。
清志郎のバンドが、一番理想かもしれない(山下)
山下:俺は音楽を聴き始めた時期で言ったら、幼稚園くらいかな。
―早っ!自分で意識して聞いてたんですか?
山下:そのときからB’zにすごいハマってて、自分でMステとか録画してた。
井上:どんな天才が生まれたんだよ。
―その年でそんな知恵が…。音楽家庭だったとか?
山下:いや、そんなことは全くないです。でも小1で「LOVE PHANTOM」のCD買ってもらってたりしましたよ。あと毎週Mステのランキングをメモって学校に持ってくっていう、よく分かんないことしてました(笑)。
―学校でみんなに見せたりとか(笑)。
山下:あ、ツェッペリンもB’zの影響で聴き始めたんです。中学生のとき彼らの本が出て、それ買って2人が好きなハードロックの方に広がっていったというか、ディープ・パープルとかツェッペリンとかひと通り聴いて。
井上:あとバンドの方向性としては、ボ・ガンボスとかサニーデイ・サービスとか、RCサクセション的なバンドをやりたいって話はしてて。今もそう思ってますね。
山下:僕(忌野)清志郎も好きなんですよ。
井上:ソウルミュージックだし、ロックンロールだし…。
わがままカレッジって、もし僕が曲を作らなかったら、歌わなかったら、もっとすごい…カチッとしたバンドになってたと思うんです(山下)
山下:…清志郎のバンドが一番理想かもしれないですね。なんて言うか、わがままカレッジって僕が曲を作らなかったら、歌わなかったら、もっとすごい…カチッとしたバンドになってたと思うんですよ。もし3人だけが集まってたら。ロックと言うより、ソウルとかファンクのビートでやっていたような人達だと思うんですよね。僕が曲と歌詞を作って歌うことで、今こういうバンドになってるというか。
―なるほど。
井上:確かに山ちゃんが持ってきた音をスタジオで一回ブラック・ミュージックの方に持ってって、それをどれだけ戻すか、みたいな感じでやってますね。
タケイ:そうなんです。一回持って来られた曲はまず自由にセッションして。
井上:一回振り切って、ロックに戻していく。
モリヒロ:その過程で、あ、ここだ!みたいなポイントを見つけたり。だから最初っからロックには絶対いかないんです。
―そうなんだ…(感心)。
山下:だからバンドのアレンジとか雰囲気が「こうあるべき」っていうのはないんです、ほんとに。みんなこういう感じにって言ったらやれちゃうメンバーなんで。上手いから。
―◯◯風って、上手くなきゃできないですもんね。
井上:アレンジするの、すごい楽しいですよ。“スカパラ風”“RC風”とか。8分の6拍子で、とか…。だから1曲作るのに、多いときは10個くらいアレンジがあったりして(笑)。
山下:1回あったね、そういうの!
井上:アレンジ別に仮タイトルつけて、その全部に点数つけたりして。んで“90点だけど、これはやらない”とか(笑)。
―(笑)。今のお話聞いてると、レコーディングとかスタジオ入るのすごく楽しそうですよね。笑顔で演奏している姿が目に浮かぶというか。例えば今話してくれた一旦山下さんが作ったのを自由にセッションしてまた戻すっていうのとか、そういうのができるって素晴らしいことだと思うんです。
山下:そうかもしれないですね。引き出しもそれぞれたくさんある人達だし、割と伸び伸びできてるバンドだと思います。
―その雰囲気がとても伝わってきて、こっちもすごく楽しくなりました。
山下:バンド内でパワーバランスとかもないんです。それがあって上手くいくバンドは、もちろんそれでいいと思うんだけど。
タケイ:みんな寛容というか、誰かがこれだけはやりたいっていうのがあれば、その人の意見を通すし。
ライブを観て曲を聴いて楽しいって感じてもらえるのが一番嬉しい(山下)
―それではライブについても聞かせてください。私ライブ初めて観たときに、インタビューしたい!って思ったんですね。まずパフォーマンス力が高くて楽しいし、安心して観られる。男の人も女の人もみんなに響くし…意地と言ったら語弊があるかもしれないけど、強い意志のようなものも感じられて。というか、もうライブに関しては、ある意味何も言うことないんです。
井上:最THE高ですね。
―まさにそれ!観た人を笑顔にして、ちゃんと記憶に残す。それって結局地力がないとできないことだと思うんです。しかもライブって人を惹きつける大きなきっかけになるし。すごくそこが強いバンドさんだなぁと感じてるんですけど。あの“人を巻き込むパフォーマンス”って、いつ頃から確立されたとかってありますか?
山下:そうですね。もうこれはそんなに考えてなくて、やってくうちに自然とこうなったというか。最近やっと「この曲のときはこうしよう」みたいなのが決まってきたけど。僕がサークルでずっとボーカルやってたっていうのもあって。コピーするときもそのバンドの立ち振る舞いとかも真似したりしてたんですよ。
―そうなんですね。…何て言うんですかね、とにかく観ていて、聴いてて楽しくて。
山下:それは本当に嬉しいですね。やっぱ“楽しい”っていうのが一番だと思うんで。
井上:こういう風にライブしようって話し合ったことないんです。せいぜい余計なことしない、MCで長くしゃべりすぎないようにしようってくらいで(笑)。
タケイ:去年の年末くらいにMCが全部ウケたときがあって、次からMC受けるまで曲やらないとか、一時期迷走してたこともあったんですけど(笑)。
井上:そしたらずっとライブ見ててくれた人達から、「お前らほんと普通にやればいいから、これフリじゃねえぞ」って言われて。
―そんな変遷もあったんですね(笑)。でも井上さんの“一点見つめてしゃべらないタイム”はどうしても笑っちゃいます。
井上:あれは…最初はMCで何喋ろうかなって考えてた時間だったんですけど、そこから派生して(笑)。だから最初は口開けて「あ」って状態で止まってたんですよ。で、それで結構引っ張れるというか、しゃべんなくてもいいじゃんってあるとき気付いて。それからライブでやること多いですね。
タケイ:だからあの時間はMCじゃなくてMJ(マイケル・ジャクソンタイム ※ステージ上で静止し続けるという伝説のパフォーマンスのことを言ってます)なんです。
僕らの強みは、きっと自然な感じが出てるとこ。歌詞でもライブでも全てをさらけ出してて、カッコつけてないから(山下)
山下:多分僕らの強みって、自然な感じがすごく出てるとこだと思うんですよ。手拍子とか煽ったりするってあんまり好きじゃないんですけど、きっと僕らがやったら、みんなやってくれるんじゃないかなって気持ちがあって。バンドが歌詞でもライブでも全てを出してて、カッコつけてないから。
―そのさらけ出し感に心が動かされる部分は大きいと思います。今お話を聞いていて、やっぱり仲の良さとか演奏の上手さだとか、全てが繋がっていいライブになってるんだなって改めて思いました。
井上:いろいろ試しながら確立したスタイルですけどね。
モリヒロ:でもちゃんとしたギターを弾けば、ちゃんとしたボーカルがいるから大丈夫って気持ちはありますね。
山下:(嬉しそうに手を叩く)
井上:うん、でもその通りだよ。
モリヒロ:俺は結構“ここでこういうアクションして”とか考えるタイプだったんですよ。けどずっとライブやってて、段々“もうあんまり考えなくていいんだ”って気持ちに切り替わってから、より楽しくなりましたね。
―なるほど。でもモリヒロさんも結構動きありますよね。
モリヒロ:そうですね、ギターソロのときだけは前に出るとかは意識したりしてるけど…でも出なくてもいいっていう選択肢があるのが大きいんです。
わがままカレッジは普遍的なバンドっていうのをアピールしつつ、みんなで盛り上がりたい。今までで一番いい光景が見られると思ってます(山下)
―では最後に、10月30日に新宿Marzで開催されるレコ発イベントへの意気込みを聞かせていただけますか?
井上:いつも僕「胸借ります」って言ってますけど、僕らにしか呼べないバンドが揃って、もうほんとに一番脂の乗った僕らを観に来て、楽しんでほしいです。それだけです。…おつかれした!(と、帰ろうとする。)
―あぁ、帰らないで(笑)!そういう寂しい最後はやめてくださいね。
モリヒロ:僕はいつもと同じ感じでやろうと思います。「えっ、モリヒロさんもパンツ一丁!?」みたいなことはないです(笑)。
井上:暑苦しいな~それ(笑)。
モリヒロ:今までやってきたことをやればいいライブができると思うので、あまり肩肘はらずに臨めればと思ってます。…おつかれした!(その後長いギャグが続くが割愛…)
山下:もう全カットでいいですよ。最初からモリヒロいなかった体で(笑)。
―(笑)。じゃあ山下さん!
山下:今回は僕らが企画するといった意味でもライブハウスの規模的にも一番大きいし、リリース後のライブなので、沢山のお客さんの中でいいライブをやりたいですね。今までで一番いい光景が見れると思ってます。
―対バンのメンツもいろいろだから、今までにない客層になるかもしれないですね。それも楽しみです。
山下:そうですね、初めてのお客さんもいると思うので…。僕らも楽しみです。“わがままカレッジは普遍的なバンドだよ”って言うのをアピールしつつ、みんなで盛り上がりたいですね。(そして立ち上がる)
―帰っちゃだめです。じゃあ最後、タケイさん!
タケイ:僕もいつも通りプレイして、いいライブができればなと思ってます。あと個人的には、ドラムセットを持って行こうと思ってるので、例えドラムに興味がなくても、ドラムセットだけは見に来てほしいです(笑)。じゃ…。(立つ)
―それやめて!…ドラムセット見たいなぁ。全部ですか?
タケイ:はい。レコーディングでは使ったけど、初のお披露目なんですよ。よく磨いてくるので、プレイと一緒に楽しみにしててください。
―全部ってすごい。プレイとピッカピカのドラム、楽しみにしてます!
モリヒロ:カッピカピのね。
山下:それじゃ違う意味になるだろ。
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